GMが倒産した衝撃

7月になり蒸し暑い日が続きます。
最近、時間が取れるようになったので、私の経済の教科書である
「ラビ・バトラ」氏の経済本を読みました、この方の本はかれこれ10年前に
沢山出版されよく読んでいましたが、最近は時間が取れずにいました。
結構予言めいた内容の本ですので好き嫌いがはっきりするとは思いますが、
基本的な経済の流れ、人間の愚かさなどを鋭く紹介しています。

この本の中で特にGMの事が大きく取り上げられている訳ではないのですが、
サブプライムローンの問題からリーマンショックを経てGMの倒産にいたる経緯を
紹介しています。
そこで米国の抱えている問題は住宅を担保に自動車などを買うといった流れとなっていることを上げています。
全ての購買力が住宅価格から発生しているというのである。
住宅価格が上昇している状況では皆がお金持ちになり、高級乗用車を購入できた、価格がいったん下落に転じてしまうと購入力が削がれるばかりではなく、
上昇時に購入したローン返済が重くなるという事である。
このことにより直撃を受けたのがGMであり、クライスラーであった。
思い出して欲しいのが、一年前までGMは世界一の販売台数を何年も更新し続けていた企業である。
これ以外の問題も抱えていたから今回の問題であっけなく倒産してしまったのであるが、米国人の気楽な物の考え方はあきれる物がある。

先日、「エンロン」の倒産劇のドキュメンタリー映画を観る機会があった。
非常に面白い映画であり、日本が向かいつつある恐怖の内容である。
ご覧頂く事をお勧めします。

話を戻して、米国の景気が回復するには米国の住宅価格の推移を見ることが
一番参考になると思う。
前月比の下落率が±0になると徐々に景気が回復してくると予測してよいのでは
ないだろうか。
とにもかくにも現時点での回復は見込めないし、
こんな状態が続くと米国への最大の輸出国でもある中国の経済がおかしくなってしまう。


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