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米国⇒日本⇒中国について

2009/7/23 (木) Posted in プラスチック製品設計・商品開発 | No Comments »

歴史を振り返ると色々な事が観えてくる。
以前日本は外国製品の物まねを繰り返し、なんとか製品を外国に売ろうと
努力をしていた時代がある。
それから日本の製品が品質面で優れるようになり、自然と海外で優位な立場になり
多くの外貨を稼ぐようになった。
次に現れた現象がデザインを含んだブランドの構築となる、ここまで行くと
品質や機能で劣る海外製品は適ではなくなり、
MADE IN JAPANが大きな勢力となる。
少しお年をめした方であれば米国で起きた貿易摩擦の時の映像を覚えていると思う
数人のアメリカ人が大型のハンマーを持って日本車を潰していた映像である。
今から20年程度前のことであった。
それから20年経ち米国の製造業の衰退はかなりの物である、3社あった自動車会社が1社のみになり、IBMは汎用PC事業から撤退し、GEに到っては家電を捨てて
医療機器メーカーとなった。
日本の安くて質の良い耐久消費財が米国の製造業を大きく変質させたのである。
製造業では食べていけない米国は金融にシフトし、現在の問題に発展した。

現在の日本は20年前の米国と同じ立場に立たされつつある。
中国の国策により多くの製造拠点を中国に誘致し、製造技術を獲得し
中国企業の名前で日本製品の物まね品を輸出し始めて何年か経過している。
既に中国製品も単純な製品では日本製と遜色がなくなってきている。
最近聞いた話であるが、中国製のハイブリッド車が発売されたそうである。
着実に力を付けてきている。巨額な資本を武器にM&Aを仕掛けている
背景には、次のステップであるブランドの構築に向けた動きとなっている。
日本の場合は国内企業が独自にブランド戦略を行っていったのであるが、
中国の場合はアメリカの衰退した企業を買収してブランドを手っ取り早く
構築しようとしている。

5年10年のスパンで経済の移り変わりを見ていくと
大きな流れが見えてくる、現在日本が置かれている状況が把握できる。
製造業において中国と同じ事をやってては企業が成り立たなくなる時代が
直ぐそこまで来ている。

加速度的に日本に押し寄せてくるこの波をどのように受け止めるかが
日本の製造業の将来がかかっている。

今月の講師例会

2009/7/16 (木) Posted in プラスチック製品設計・商品開発 | No Comments »

昨日、7月度の講師例会があった。
ホンダに10年程勤め、本田宗一郎氏を良く知る方です。
54歳にして現役を引退し、仙人のように山にこもって数十年、
ある俳句の投稿がきっかけでまた下界に出てきた方です。

現在、84歳というお年ですが、エネルギーに満ち溢れ数多くの本を読み
我々若者によきアドバイスを頂戴しました。
内容は日本国内の常識で商売をするのではなく、海外との取引を
積極的に行ないましょう、ということです。
日本の中にいて常識に捕われていては企業として成長できない、
広い視野でビジネスを行ないましょうと言う事である。
実際に講師の方は現在も英語の勉強をされていて海外からの様々な
情報を吸収しております。

現在の不況の先に待っている日本の姿を心配しての講演であり、
我々に対するエールであると思います。
実際に今回の不況に対する対応は殆ど行なっていない企業が多いのが現実です。
今回の不況は2~3年は覚悟しなくてはなりません、
5年になるかもしれません、実はこのレベルが正常なのかもしれません。
若者よ飛び出す事に怖がってはいけません、飛び出して問題にぶつかり
それを解決することが喜びに変わるほどがむしゃらにがんばれ。

多くを学びました。

GMが倒産した衝撃

2009/7/9 (木) Posted in プラスチック製品設計・商品開発 | No Comments »

7月になり蒸し暑い日が続きます。
最近、時間が取れるようになったので、私の経済の教科書である
「ラビ・バトラ」氏の経済本を読みました、この方の本はかれこれ10年前に
沢山出版されよく読んでいましたが、最近は時間が取れずにいました。
結構予言めいた内容の本ですので好き嫌いがはっきりするとは思いますが、
基本的な経済の流れ、人間の愚かさなどを鋭く紹介しています。

この本の中で特にGMの事が大きく取り上げられている訳ではないのですが、
サブプライムローンの問題からリーマンショックを経てGMの倒産にいたる経緯を
紹介しています。
そこで米国の抱えている問題は住宅を担保に自動車などを買うといった流れとなっていることを上げています。
全ての購買力が住宅価格から発生しているというのである。
住宅価格が上昇している状況では皆がお金持ちになり、高級乗用車を購入できた、価格がいったん下落に転じてしまうと購入力が削がれるばかりではなく、
上昇時に購入したローン返済が重くなるという事である。
このことにより直撃を受けたのがGMであり、クライスラーであった。
思い出して欲しいのが、一年前までGMは世界一の販売台数を何年も更新し続けていた企業である。
これ以外の問題も抱えていたから今回の問題であっけなく倒産してしまったのであるが、米国人の気楽な物の考え方はあきれる物がある。

先日、「エンロン」の倒産劇のドキュメンタリー映画を観る機会があった。
非常に面白い映画であり、日本が向かいつつある恐怖の内容である。
ご覧頂く事をお勧めします。

話を戻して、米国の景気が回復するには米国の住宅価格の推移を見ることが
一番参考になると思う。
前月比の下落率が±0になると徐々に景気が回復してくると予測してよいのでは
ないだろうか。
とにもかくにも現時点での回復は見込めないし、
こんな状態が続くと米国への最大の輸出国でもある中国の経済がおかしくなってしまう。