ヒートアンドクール成形(ウエルドレス成形)

概要
射出時に金型温度を上昇、離形時には型温度を降下させる成形方法である。

製品例
外観製品

メリット
射出時に金型温度を上昇させることで、射出圧力を低下させることが出来る。そのことから得られるメリットとしては、ウェルドラインの軽減、金型の転写性向上、薄肉製品の充填改善などが挙げられる。自動車内装のピアノブラック調部品などに採用されている。過度な温度上昇ではスキン層が形成され難いために、表面硬度が低下するが、クリア塗装のみで高外観部品を作ることが出来る。

デメリット
急速な型温上昇、下降を行う必要があり、金型の温調に工夫が必要な事、高温低温のヒートショックに耐えられる金型構造であることなどが挙げられる。
当然ながら成形サイクルが長くなり、光熱費もかかる為、製品単価が上昇する。
肉が薄い物に有効で、若干の偏肉でもソリ、ヒケの原因となる。
実はウエルドが無くなるのではなく、肉眼で見えなくなると言ったほうがよく、ガラス繊維入りなどの添加剤の入った材料の場合はウエルドの強度不足は解消されない。
ナチュラル系の材料の場合はウエルド強化に繋がる。
過度な高温状態ではメタリック調樹脂(板状添加剤)や繊維状添加剤入りの場合、スキン層形成が薄くなりメタリック調の発色が低下し、繊維配向が形成され難くなるなどの問題を抱えている。


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