景気動向

先日、GMがついに倒産してしまった、クライスラーに引き続きのことである。

人間の心理とは不思議な物である。
全てが調子良くいっている時の悪材料の反応は敏感であるが、
全てが調子悪くいっている時の悪材料の反応は鈍感になる。
悪い材料もリーマンショックのような場合はネガティブに反応し、
GMの場合は悪材料出尽くしと取られる。

残念ながら最近米国の情報もポジティブな内容を多く取り上げていて、
本当の数値が見えなくなっている。

推測するに米国経済はまだ下げ止まらないでいる、
日本の経済は瞬間風速的に昨年12月本年1月が底であったようだが、
とりあえず最悪期は終わり、徐々に回復してきているのだろうが、
その伸びも米国経済を見ていると限定的であると思う。
さらに大きな悪材料が出てきたら更なる底を覚悟しなくてはならない状況である。

統計から日本の経済成長は90年代にピークを迎え、
その後衰退している。
デパート業界の苦戦や、家庭菜園の普及など所得水準の低下に伴う
新たな価値の創造にシフトしてきているように思う。
企業においても大きく利益を創造できる環境が崩れつつあり、
その中でも自ら仕事を創り、利益を創りえるビジネスマンは貴重な存在となってきている。
経営者側のおかれている環境を理解し利益を生む仕事を自ら行える人材は
これから高い評価を受ける時代が来ると思う。
それに引き換え能力がなく、自分が経営しているという考えからはほど遠い感覚の
持ち主が増えてきている。
これって貧富の格差が広がるという事である。
マスコミに米国の富の50%を1%の国民が保有しているとの報道があるように
日本も時代が要求するように貧富の差が広がってくる。
これは止められない流れであり、貧乏だからといって裕福な人間をねたんだり
するのは筋違いであり、自分が選んだ道である。

どちらにしても良い方向には進んでいない事は間違えなく
我々一人一人が選択するべきである。
選択できる自由はまだ与えられている。


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