10月を迎えて
いよいよ本年獲得した助成金の事業がスタートします、
本年度中という性格上急ピッチに進める必要があります。
まずは本日、基本となる特別仕様の成形機280トンが入り、
同時並行で金型も製作しており、いよいよ開発がスタートします。
今回の国の補助金では、自動車部品の高強度化が一つのテーマです。
プラスチックを高強度部品として使う場合、安全率を高くして強度安定を実現していましたが、
この事は製品が大型化・重量化の流れになってしまいます。
自動車業界の開発者は、自動車自体の重量を数グラム削減する事に努力を重ねています。
プラスチック部品において、この安全率を低くする事が軽量化に繋がるのですが、
同時に信頼性悪化の問題が浮上してきます。
今までの成形技術はほぼ進化が無い状況でしたので、材料の進化に依存しなくてはなりませんでした。
材料メーカーはより金属に近い物性の材料の開発を進めてきた背景はここにあります。
当社の「IMP工法」は強度の安定からくる安全率の抑制に繋がり、
今までの樹脂部品では不可能であった領域まで軽量化が行えることとなります。
しかし、どこまで安全率を下げる事が出来るのかは当社で行える試験は限られた物があります。
最終的には自動車メーカーが判断する事になります。
そのきっかけ作りを行う事が今回の助成事業となります。
ご期待ください。