ソリのメカニズム(IMP工法)
射出成形においてソリの制御は高い技術が必要です。
ソリの要因が様々であることが最大の問題であり、下記にソリの原因を挙げる。
・製品形状が要因の場合
・材料の充填挙動によるもの(繊維配向問題も含まれる)
・金型表面温度が要因の場合
・充填圧のアンバランスが要因の場合
大まかに4つの要因が複雑に絡みあい、ソリが発生いたします。
一つの要因を大胆に改善することで、他の要因をキャンセルでき、ソリが解消する場合と、解消しない場合とあります。複合的な要因の場合は対策案を多く持っている必要があります。
例えばサイドゲートで充填圧バランスが崩れた成形の場合、ゲートを増やす必要がありますが、充填末端位置にゲートを追加する場合などは、金型を設計する段階で流動解析を行い、バランスの良いゲート位置とする必要があります。また、その様な対策の場合はウェルドライン問題も未然に考慮する必要があります。
この様にトータルで製造に対して設計を行うこと、様々な予想をたてて対応出来る金型製作が必要とされます。