「IMP工法」の真価

IMP工法は開発を2005年よりスタートさせました。
スタートのきっかけは自動車のアルミホイールを樹脂化出来ないかとの問い合わせからでした。自動車のホイールはその要求性能の高さゆえ、当社で開発するには荷が重いこともありましたが、自動車のホイール以外でも高強度部材の需要が見込めると判断して基礎研究よりスタートさせました。

当初、一辺が70mmの立方体にてボイドを制御することが可能か試験を繰り返しました。
この開発で樹脂の特性を深く知ることになりました。一般的な業務において製品肉厚は厚くて10mm程度ですが、70mm肉厚にすることによる樹脂の特性が露になりそこから生まれた多くの改善策がその後の開発に役立っています。

IMP工法はボイドを制御する最適の技術であろうと認識しています。POM樹脂の様に少々の肉厚部においてもボイドが発生します。通常成形の場合、確実にボイドを抑えることは不可能であろうと思っています。安定条件下においてボイドを制御出来たとしても、何らかのイレギュラーが起こった時にボイドが発生するといった類のものです。ボイドの性格上、X線による非破壊検査装置が無ければ、製品をカットして抜き取り検査を行わなければなりません。

IMP工法はこの安定領域が非常に広く、ボイドを完全に制御できるものです。
ボイドの問題点は多くの場合、圧縮力・ねじり力が加わる様な性格の製品に対して非常に顕著に現れます。

当社にIMP工法による製造依頼の多くはこれらの問題を解決できないことから、樹脂ブロックを切削により対応しているケースがあります。
当然、切削加工ですので、寸法は高精度ですが、加工費は射出成形と比較して高価になります。
この様なことでお困りの方はIMP工法の採用をご検討頂ければと思います。


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