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ソリのメカニズム

2009/6/29 (月) Posted in プラスチック成形事例 樹脂の射出成形において問題の一つとなるのが、 「ソリ」である。 金型内で冷却された製品が金型から取り出された直後に 変形を起こしてしまう現象を言う。 ボイドと同様、樹脂が固化する段階で熱収縮を起こし、 そこから発生する内圧の変位によってソリが発生するのだが、 要因となるのが固化する速度の違いによるものがが多い、 また、製品中心部にボイドなどが出来た場合、 樹脂密度の差などが原因となることもある。 または、樹脂の分子配列が均一でなく、その差による物も 考えられる。 ソリの要因は様々で一概に言えない。 製品にソリが出来ると寸法が大きく公差外するだけでなく、 多くの場合組立品としてのクオリティーが大きく損なわれる。 問題は一度そってしまった成形品を成形条件でソリを止めることが 至難の業であるかといった点である。 潤沢に開発資金を持っている企業であれば、金型の修正に多額の費用を 払って修正するのだが、 金型製作費に余裕がない場合は問題となる。 多くの場合は成形直後に製品に力を加えて矯正する方法が一般的であるが、 この事を行なう事により製品コストが上がり、 なにより、熱を加えた際にソリが元に戻ってしまう。 結晶性樹脂の場合はソリの発生が顕著に表れ、非結晶の場合は 比較的に少なく抑えられる。 結晶樹脂を非結晶に変えるのも解決の一つである。 残念ながら、ソリの問題を解決するシュミレーションソフトも 開発出来ない現状では、製品設計者や金型設計者の技量が 物を言う世界となっている。 製品設計を行っている際にソリが発生しそうな予感があれば それに対する対応も事前に行えるのだが、 余裕の無い条件で設計した製品に関しては成形後の矯正を 施さなくてはならなくなる。 その意味でも安全策を十分に組み入れた設計が必要となる。

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